宇津木麗華さんと宇津木妙子さんは日本の女子ソフトボール界に大きく貢献した方ですね。
日本女子ソフトボールは世界ランキングがアメリカについで2位となっていますが、ここまで強くなったのはお二人の功績が大きいといえるのではないでしょうか。
宇津木麗華さんと宇津木妙子さんは同性ということで血縁関係があるのかなと思ったのですが、そうではないようです。
宇津木麗華と宇津木妙子は姉妹？
宇津木麗華さんは1963年6月1日生まれの55歳で、宇津木妙子さんは1953年4月6日生まれの65歳です。同姓ですし、年齢も近いということで姉妹ではないかと思ったのですが、血縁関係はないそうです。
偶然、同じ名字の人が女子ソフトボール界にいたのかなと思ったのですが、それも違いました。
二人には強固な絆があり、強い信頼関係によって結ばれていました。
宇津木麗華と宇津木妙子の出会いは？
宇津木麗華さんはもともと中国生まれで、中国籍の女子ソフトボール選手として活躍していました。宇津木妙子さんが現役のときのプレイをみて憧れをもち、日本に遠征にきたときに交流をはじめたそうです。
宇津木妙子さんは宇津木麗華さんのソフトボール選手としての才能やセンス、練習に取り組む姿勢などに感心し、熱心に指導したそうです。中国ではあまり優れた指導者がまだいなかったということで宇津木麗華さんにとって宇津木妙子さんの指導は非常に参考になって強く尊敬するようになったそうです。
二人の交流は続いて、宇津木麗華さんが25歳のときに宇津木妙子さんを頼って来日し、宇津木妙子さんが監督をしていたチームに加入しました。
外国人ということで加入にはいろんな問題があったそうですが、宇津木妙子さんが会社を説得したり尽力して、最終的には加入にこぎつけたそうです。
その際に宇津木妙子さんの実家に宇津木麗華さんが世話になったそうです。宇津木妙子さんの母は宇津木麗華さんを実の娘のようにかわいがっていたそうです。
その後1995年に宇津木麗華さんは日本に帰化しています。宇津木麗華さんの父が軍人であり、日本に対していい感情をもっていなかったということで当初は反対にあったそうです。最終的には宇津木麗華さんと宇津木妙子さんが一緒に父を説得して
「この人(宇津木妙子さん)がいるから絶対に大丈夫」、「宇津木の名前を世界的に有名にします」
と言って帰化を認めさせたそうです。帰化の際は自由に名字が選べるということで尊敬する宇津木妙子さんの「宇津木」の名字をもらいました。こういったエピソードをみるとお二人は非常に強い絆で結ばれていたのが分かりますね。
宇津木麗華と宇津木妙子の現在の関係は？
帰化したあともお互いに非常に強い信頼関係に結ばれていて、宇津木麗華さんは宇津木妙子さんの元で選手として活躍し、シドニーオリンピックでは銀メダル、アテネオリンピックでは銅メダルを獲得しています。
宇津木麗華さんは現役を引退後、宇津木妙子さんのマネージメントを兼務しつつ、後進の育成にあたり、現在は日本ソフトボール女子の監督をつとめています。
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宇津木妙子さんは現在、世界野球ソフトボール連盟の理事に就任し、女子ソフトボールの発展に尽力しているようです。今の強い女子ソフトボール日本代表があるのはこのお二人のおかげといっても過言ではないですね。
東京五輪ではソフトボールが復活するということなので、金メダルを目指して頑張ってほしいですね。